ファッションをリセット

ファッションをリセット


資産価値に換算すると約40兆円分、実に約8億枚もの着物が日本国内の家庭のタンスに眠っていると言われています。運よくリユース市場にまわった着物も、再販可能品として流通できるものは限られており、多くはウエス素材や廃棄処分品と判断され、貴重な日本文化が日々失われています。
また、企画から製造、小売までを一貫して行うアパレルビジネスモデルの台頭による低価格ファストファッションの流行は、安易な使い捨てや買い替えの日常化を生み出しました。この現象は個性の均一化だけでなく、技術ある国内生産工房の存続にも少なからず影響を及ぼし始めています。